また暑くなりましたね。
じつは母が亡くなりました。
もう一月以上前から、いつ急変してもおかしくない状態と聞かされ、急変したと言われて駆けつけたことも2度。
今回は持ち直せませんでした。
私が着いたときには心電図はもう…
でもすべてが止まってはいないそうで、声をかけて手を握ったまま‥
確認は少ししてからになりました。
とても穏やかな顔で、握りかえしてきたように思うほど馴染む柔らかい手でした。
父の具合が悪いので、私が出かけるときにヘルパーさんを頼むことにした最初の日。
ヘルパーさんが着いた途端の電話。
父は動くのが無理な状態だったので、何も言わずに一人で駆けつけました。
後から来た兄と相談して、葬儀社に連絡し、一緒に父のいる自宅へ連れて戻りました。
兄嫁が先に行って話してくれていました。
ちょっと前なら父はもっと大変でした。
猛暑の盛りを、母はよく頑張ってくれたと思います。
長年のリウマチで手足の先が変形し、歩くのが不自由で、十年以上前から身障者指定を受けていました。
去年はどんどん要介護度が上がり、家族が追いつけないほどでした。
介護が本格化してから数年、何度も「今が一番幸せ。私の老後は幸せだ」と言ってくれました。
食事できなくなってから1年近く…苦しみを長引かせているのかと悩んだこともありましたが。
この間持ち直したときには、本当に嬉しくて、晴れやかな気持ちになりました。
生きているのはやはり尊いことなのだと、実感させてくれました。
一緒にいた楽しい思い出がたくさんあります。
どこに行っても美人といわれた母でした。
(私は似ているけど、レベルがちょっと落ちるの)
若い頃はとても器用で、何枚も私の服を作ってくれました。
葬儀は初めての経験で、何とも忙しく、めまぐるしかった‥
父が葬儀はしないとか、家族4人だけでとか言い出すのをなだめながら進めるのが難しかったです。
家族葬でもこれぐらいするものなのよと説明しながら‥自分でも具体的にどのぐらいかは迷いつつ。
確かに家族が高齢で病身では、大がかりな葬儀は出来ないのですが。
家族だけで見送るのでは、とても悲嘆を乗り越えられません。
一人になると大泣きしてしまうので、忙しすぎるぐらいでいいのでしょう。
お見送りしたいという方の力を借りて、手順に慣れた葬儀屋さんの力も借りて。
集まって下さった方の温かい気持ちで、慰められました。
父も元気を貰って、結果的には満足してくれました。